第224章 目利きの力

「これは……橘さんが送ってきたんですか?」

一同は顔を見合わせ、目を丸くした。

「さっき橘さんが席を外したの、宝石を取りに行ってたんだ!」

「だからあの契約にサインできたのか。『宝石のことは心配いりません』って言ってたのは、手元に最高級のブルーダイヤがあったからだ!」

最高級のブルーダイヤを目にした瞬間、橘結衣がさっきまで譲らなかった理由を、誰もが理解した。

小山店長も気まずそうに言う。

「さっきは誤解してしまって……橘さんが、まさか――」

そのとき、前田社長が戻ってきた。

大股で近づくなり、今井爺さんに向かって声を張る。

「今井爺さん! すみません、あちこち当たってみたん...

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